作文が苦手な子どもが多いのはなぜか。わたしたち大人にできることはなにか。

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キッズ作文トレーナーの福地 朋子です。

作文が苦手と感じる子どもが多いのは、なぜか。
みなさんは、考えてみたことがありますか?

それは、この数字に関係があると思いました。
81.4

20代~30代のビジネスパーソンに
「●●は、得意ですか?苦手ですか?」と問いかけ
「苦手である」と答えた人が81.4%というデータです。

協会主催で行った夏の読書感想文教室には
たくさんの子どもたちが参加してくれました。

この81.4%という割合は、参加した子どもたちに
「読書感想文(作文)が苦手な人?」と問いかけ
手が挙がる割合と似ています。

81.4%のビジネスパーソンが苦手だと答えた●●
それは「説明」です。
子どもの頃、作文が苦手だった人は
大人になって、説明に苦手意識をもっている
そんな気がしてなりません。

それはなぜでしょう。
日本人だから?
教育の違い?

私なりに考えてみました。
もしよろしければ、お付き合いください^^

 



世界には、様々な教育があることをご存知でしょうか?

今回は、大きく分けて3つの教育をご紹介します。

ひとつめは【日本式の教育】

コンテンツを利用し、カリキュラムに則った勉強を主に学校で教師が教える。どの教科も、まんべんなくできるようになることを目指し、平均的水準を満たすことを目指す教育。平均点は、世界の中でも高いレベルをキープする、世界に誇れる「義務教育」が特徴です。

 

ふたつめは【ユダヤ式の教育】

親は子どもを観察し、進みたい方向を自分で選ばせる。家庭では、子どもにあらゆる情報を与え、環境を整え、個々の才能を引き出すことができるようアシストに徹する教育。子どもの意見を重視し、ひとつのことに集中・長期計画でプロを育てる家庭を基盤とした子どもとの関わりに重点をおいた教育のひとつです。

 

みっつめは【インディアン式の教育】

個人を中心とし、実務に役立つエリート教育世界で活躍するIT技術者の数が多い国と言えば、インド。理数系が強いイメージのあるインド式教育では、古くから数学に重点を置いた教育がされてきました。理数脳を育てる教育法、ということで近年日本でも注目を集めています。インド式教育は日本の公教育よりも圧倒的に学ぶ分量が多いため、レベルの高さを追及できる教育法と言えるかもしれません。社会に出てから役に立つ(必要とされる)実用的な力を身につけられるのもインド式教育が人気の理由のひとつだと言われています。

 

決してどの教育が良いというわけではありません。どの教育も一長一短あると思いますが、その中で日本の教育の特徴をみると、「教わる=インプット型」であると感じます。

平均最適を重視し、情報を与えることに注力していますから、個に注目することは少ないでしょう。そのため個人の考えや意見をアウトプットする機会(自分を出すこと)が、他国に比べ少ないのではないか、と感じました。「平均的=みんなと一緒がいい」というような解釈にもつながっている気がします。中でも日本の「国語」は、文章を書くことより、読解に重きを置いていることも、日本は、インプット型であるように感じました。

アメリカでは、様々な文章の書き方や様式の違いを、小学校5年生で、すでに学習しています。物語や詩や説明文、小論文、ビジネスレター、手紙、レポート、インタビュー、広告、自伝、本の紹介から戯曲に至るまで、実に12種類もの文章様式が教科書にのっているそうです。小学校1年生から、アウトプットする方法を中心に訓練されているのです。

それは、個人の意見や考えを述べる文化があるため、アウトプット型の教育がされてきたと推測されます。

少し前から日本でも、アウトプット型の教育が一部取り入れられていますが、定着していないのが「81.4%」という数字に表れているのではないかと感じています。世界的にみても、平均値の高い教育を誇る日本ではありますが、時代とともに、「個」の発信力に重点を置いた教育も必須であるのは間違いありません。

キッズ作文トレーナーは、その一端を担い、子どもが発信する力を身につける一つの方法として、「子どもの気持ちを引き出す7つの質問」を広めるために活動しています。

子どもの発信力をつけるには、まず、大人が質問する力・聴く力・わかりやすく説明する力を養うことが重要だと感じています。


自分の言葉で、自分の考えを、
堂々と他人に伝えることができる


子どもたちに、そんな大人になってほしいと思いませんか?

家庭でも、学校でも、子どもたちの「発信力」を育むことはできます。
まずは、大人が「子どもに質問する力」をつけることからはじめましょう!

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