人材育成の効果的な方法|成果が出ない原因は“言語化不足”

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「部下ともっとコミュニケーションをとりたい」
「ビジョンや目標を、メンバー全員に共有したい」
「OJTや研修をやっても成果が出ない」
多くの組織で効果的なコミュニケーションが欠如しており、人材育成の障害となっています。

人材を育てるためのコミュニケーションは、実は「伝え方」に問題があることが多いです。
そのカギとなる「言語化」を用いることで改善でき、ビジネスの成功につながる効果的な人材育成が実現できます。

この記事では、人材育成のためのコミュニケーションの改善策を具体的に解説していきます。

人材育成の主な方法とは?

人材育成にはさまざまな方法があり、企業の状況や育成対象によって適切な手法は異なります。
ここでは代表的な方法を整理します。

OJT(現場での指導)

OJTとは、実際の業務を通じて指導・育成を行う方法です。
多くの場合は、上司や実際に業務を行っている先輩とのマンツーマンで行われます。一緒に手を動かしながら、仕事内容を覚えていくこととなります。

特徴
・現場で実践しながら学べる
・即戦力化しやすい

課題
・指導内容が属人化しやすい
・教える人によって質がバラつく

OFF-JT(研修・外部講座)

OFF-JTは、業務の現場からは離れて、講座や研修を通して体系的に知識やスキルを学ぶセミナーなどのことを呼びます。
レンタルスペースなど広い会場を抑えて、集団に対して実施されることが多いです。

特徴
・理論や基礎を体系的に学べる
・社外の知見を取り入れられる

課題
・現場で活かされないことがある
・受講して終わりになりやすい

1on1ミーティング

上司と部下が定期的に対話する場を設ける育成手法です。
月1回、3ヶ月に1回など、頻度を決めて行っている組織も多いと思います。

特徴
・個別の課題に向き合える
・信頼関係の構築につながる

課題
・形骸化しやすい
・話す内容が曖昧になりがち

目標設定(OKR・KPI)

業務の目標や評価指標を設定し、それに沿って育成する方法です。
組織の目標設定をして終わりではなく、それに向けてどう進めていくのか、なにができるようになればいいのかなど、人材育成も込みで目標達成に向けて取り組んでいきます。

特徴
・成長の方向性が明確になる
・評価と育成が連動する

課題
・目標が形だけになることがある
・達成基準が曖昧だと機能しない

フィードバック

業務に対して改善点や良かった点を伝えることで成長を促す方法です。
フィードバックがないと、自分がどのくらいできているのかが見えにくいため、なんとなくで業務を進めるようになりがちです。正しくフィードバックをすることで、成長を促します。

特徴
・成長スピードを高める
・行動の修正がしやすい

課題
・抽象的になりやすい
・タイミングが遅れると効果が薄い

自己学習支援

社員自身の学習を支援する方法です。
組織によって方法はさまざまで、例えば書籍購入や資格取得の代金を経費にできるという支援もあれば、会社が用意したセミナーや研修を定期的に受けさせるといった方法もあります。福利厚生でありながら人材育成にも繋がる支援です。

特徴
・個人のペースで学べる
・幅広い知識を得られる

課題
・継続しにくい
・実務に結びつきにくい

人材育成がうまくいかない理由

さまざまな育成手法を取り入れているにもかかわらず、「思ったように人が育たない」と感じている企業は少なくありません。
ここでは、よくある失敗の原因を整理します。

指導内容が属人化している

同じ業務でも、教える人によって内容や伝え方が異なるケースです。
例えば、Aさんは細かく教えるが、Bさんは「見て覚えて」と言う。Aさんの言った通りに行ったら、Bさんに注意された、など。

その結果、人によって学習内容にばらつきが出たり、新人が混乱して人材育成に繋がらなかったりしてしまいます。

教え方が人によってバラバラ

育成の方法が統一されていないと、再現性がなくなります。
結果として教育の質が安定しなかったり、組織としてのノウハウが蓄積されなくなってしまいます。

フィードバックが曖昧

改善点が具体的に伝わっていないケースです。
例えば、「もう少し頑張ろう」「いい感じだけど惜しい」など。なにが問題なのかが言語化されていません。

その結果何を直せばいいか分からず、同じミスを繰り返してしまいます。

何を目指せばいいか分からない

ゴールや期待値が共有されていないと、成長の方向性が定まりません。
「一人前になってほしい」「主体的に動いてほしい」などは曖昧な表現なので、具体的に何を目標にすればいいか分からなくなってしまいます。

指示が曖昧で伝わっていない

日々の業務指示が具体的でない場合、行動にズレが生まれます。
「なるべく早く対応して」「いい感じにまとめて」などは、人によって感覚が違うので、指示としては不適切です。

結果として手戻りが増えたり、無駄な確認が増えたりしてしまいます。

人材育成が失敗する本当の原因は「言語化不足」

言語化は、個人と組織の成長に欠かせない重要なスキルです。しかし、その真の価値は多くの人に見過ごされがちです。言語化の本質を理解し活用することで、コミュニケーションの質を大きく向上させ、人材と組織の成長を加速できます。

言語化で問題解決が早まる

言語化には自己理解を深め、思考力を高める効果があり、組織の問題解決が早まります。考えを言葉にすることで、より明確に認識し、論理的に整理できるのです。

問題を言語化することで本質を見抜き、効果的な解決策を見出せます。アイデアを言語化すれば、それを具体化し、実現可能な形に整えることが可能です。明確に言語化された言葉は、砂漠に水がしみこむようにメンバーに浸透します。

言語化で組織が成長する

言語化は組織の成長にも不可欠です。コミュニケーションを円滑にし、リーダーの思考をシェアすることで、組織の目標達成を促進します。例えば、企業のビジョンや戦略を明確に言語化すれば、全社員が共通の目標を理解し、その達成に向けて努力できます。

業務プロセスや役割分担を明確に言語化すれば、無駄な作業を減らし、効率アップが可能。社員間のフィードバックや評価を言語化すれば、個々の能力開発を促し、組織全体の成長につながります。

言語化が苦手な人へ|簡単に実践できる言語化テクニック

言語化が苦手な人にとって、自分の考えを適切に表現することは大きな課題かもしれません。しかし、誰でも適切な方法を学び実践することで、言語化のスキルは向上します。言語化が苦手な人が特に意識すべき二つの重要なポイントを紹介します。

専門用語を避けて説明する

言語化で最も重要なのは、正確にメッセージを伝える言葉を選ぶことです。伝えたい内容を明確に理解し、適切な言葉を選んでください。相手の立場や状況を考慮し、言葉遣いや表現方法を調整することも大切です。

専門用語は避け、誰でも理解しやすい言葉を使います。たとえ話を用いれば、抽象的な概念も分かりやすく説明できます。

一度頭の中を整理してから伝える

頭の中がまとまっていないのに話し始めてしまったら、うまく伝えることができません。
まずは一息ついて、頭の中を整理する時間をとりましょう。話すことに苦手意識がある場合は、資料を作成するのもオススメです。使うにしても使わないにしても、自分の考えの整理には役立ちます。

研修を導入する際に取り入れたいプログラムの内容

言語化スキルの向上には、適切に設計された研修プログラムが必要です。効果的な研修プログラムは以下の要素で構成されます。

  • 目的の明確化:参加者のニーズや組織の目標に合わせた具体的な目的設定
  • 多様な学習方法の統合:講義、グループワーク、ロールプレイング、ケーススタディなどの組み合わせ
  • 段階的な学習:基礎から応用へと進む構成
  • 実践的な内容:実際の業務に即した、すぐに活用できるスキルの習得

ケーススタディは言語化スキルを実践的に学ぶ優れた方法です。実際のビジネス場面を使用し、様々な状況での言葉の使い方を学べます。また、自己評価や相互学習の機会にもなります。参加者のレベルに合わせてケースを選び、徐々に難度を上げることで、効果的に言語化スキルを向上させられます。

まとめ

言語化は思考の整理、コミュニケーションの円滑化、組織の成長促進に重要です。効果的な言語化を実現するには、適切な言葉選び、フィードバックの活用と継続的なトレーニングを行うことが大切です。

言語化の力を最大限に活用することで、個人と組織の成長に大きく貢献できます。言語化スキルの向上に取り組み、コミュニケーションの質を高めれば、組織全体が成長します。効果的な言語化は、ビジネスの成功への近道となるのです。

この記事を書いた人

木暮太一 写真

木暮太一

(一社)教育コミュニケーション協会 代表理事・言語化コンサルタント・作家
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない!」状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。

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