多くの人が「言語化」を誤解しています。上手な話し方やキャッチーな表現力だと思い込んでいる方が多いのですが、本当の言語化はもっと別のところにあります。
本当の言語化とは何か?
言語化とは、自分や相手の「頭の中」を明確にすることです。 つまり、誰が見ても分かるように「見える化」することなんです。
【具体例】なぜ多くの目標が達成できないのか
年始に「英語を習得する」という目標を立てる人は多いですよね。でも、これは正しい言語化とは言えません。なぜでしょうか?
×曖昧な目標設定の例
「英語を習得する」
「今年は英語を頑張る」
〇正しい言語化の例
「TOEICで700点以上取る」
「海外旅行で現地の人とスムーズに会話できる」
「海外オフィスのメンバーと英語で深い議論ができる」
なぜ日本人は言語化が苦手なのか?
2つの大きな理由
日本人が言語化が苦手なのには、2つの大きな理由があります。
1)日本語と文化の特性
明確な発言を避ける傾向がある
「〜的な」という曖昧な表現の多用する
相手への配慮から生まれる遠回し表現をする
2)教育システムの影響
「読み取る力」重視の教育がされている
「表現する力」の教育が不足している
欧米との教育スタイルの違い
【実例】ビジネスでの失敗パターン
✖ よくある失敗例上司:「顧客にリサーチしておいて」
部下:(何をリサーチすればいいんだろう...)
結果:方向性が合わず、やり直しの繰り返し
⭕ 理想的なコミュニケーション上司:「競合他社との価格差を調べて、表にまとめてほしい」
部下:「承知しました。対象企業と調査項目を確認させてください」
結果:明確な目標に向かって効率的に作業が進む
実践的な言語化スキルを身につけるには
1. 切り分ける力を養う
指示を受けたら、以下の要素に分解しましょう
・対象は誰か
・目的は何か
・期限はいつか
・求められる成果物は何か
2. 目的を定義する力
会議や施策の目的を明確にする:
・売上アップが目的なのか
・業務効率化が目的なのか
・ブランド価値向上が目的なのか
【実践】10の型と50の練習問題
2000人以上の指導経験から得られた知見を、まとめるといくつかの基本形、また練習問題をご提示することができます。
1. 基本パターン
ビジネスで必要な言語化の型
実践的な活用方法
つまずきやすいポイント
2. 練習問題
実際のビジネスシーンを想定する
段階的な学習ステップ具体的な改善例を提示する
まとめ:言語化が変えるビジネスの未来
言語化スキルを身につければ:
・会議時間が短縮される
・業務効率が向上する
・チームの生産性がアップする
・ストレスが軽減する
が期待できます。
そのための【実践ステップ】として
・現状の課題を見つける
・関連する章から学習を始める
・練習問題に取り組む
・実務で実践する
・振り返りと改善を繰り返す
などが考えられますね。
気になるものがあれば、ぜひ実践してみてください。
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この記事を書いた人
木暮太一
(一社)教育コミュニケーション協会 代表理事・言語化コンサルタント・作家
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない!」状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。
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