管理職コーチングスキル研修は言語化力が重要|優秀な部下の育成方法

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管理職は、部下に主体性を持って動いてもらうための「コーチングスキル」を身につけるのが理想です。
「コーチング」は「ティーチング」とは違い、先生の立場になって教えることではありません。部下が自走できるようにサポートするような指導のことを言います。
効果的なコーチングをするために、コーチングスキル研修も需要が高まっています。

この記事では、コーチング研修が必要な理由や学びたいこと、そしてコーチングにおいて最も重要である「言語化すること」について、深堀りしていきます。

コーチング研修が管理職に必要な理由

管理職の立場の方は、部下のパフォーマンスを最大限に引き出さなくてはいけません。
ですがこれは難しいことで、急にリーダーになってもそのやり方が分からず、効率の悪い方法でメンバーを率先してしまうということも考えられます。
そうならないために、まずは管理職の方がコーチングの方法について学習する必要があります。

「年齢が上だから」「社歴が長いから」という理由でリーダーになるケースも珍しくないと思います。
その中には、本当は指導するのは得意じゃなかったり、プレイヤーでいるほうが自分に合っているという人もいるはず。でも抜擢された以上、部下を指導したり、コーチングをしたりすることが求められますよね。
その際にコーチングのやり方を分かっていなければ、それまで正しく回っていた業務が滞ってしまったり、チーム全体の生産性が下がったりしてしまう恐れがあります。

そのため最低限のコーチングスキルを身につけることは非常に重要です。
管理職の方にコーチングの基礎や方法を学んでもらう機会を作るのは、組織全体にとってプラスになるのです。

コーチング研修に含めるべき内容

コーチングの基本的な心構え

コーチングとは「コーチをすること」、つまり対象の相手が目標達成できるように、指導することをいいます。
しかし目標のために自分や組織が求めることに沿ってもらうというよりは、自身が主体性を持って目標に向かっていけるようサポートする、というのがコーチングです。
そのため、自分で考える力も養ってもらう必要があります。

そんなコーチングをする際の心構えや気を付けたいこと、コーチング研修を受ける目標などを研修で明確にしておきましょう。

コーチングする際の自分の役割とは

部下にコーチングする際、自分は何を求められるのかというのを研修で学びます。
部下にこうなってほしい、という気持ちでコーチングをすることになりますが、逆に部下からはどんな指導を求められているのか。何を期待されているのかを、事前に擦り合わせておきましょう。
自分が求めることだけを指導するのは、良いコーチングとは言えませんからね。

ティーチングとの違い

コーチングによく似た言葉で「ティーチング」があります。
コーチング研修で学ぶべきことは、あくまで「コーチング」。ティーチングの方法ではありません。この2つの違いを把握しておく必要があります。

簡単に言うと、ティーチングは「先生となって指導すること」であり、コーチングは前述した通りサポートとなることがメインです。
具体的な指導方法の違いなどについて、研修で学びましょう。

コーチングによって目指す効果

コーチングをすることで部下にどうなってほしいのか、そして組織全体にどんな効果をもたらしたいのか。それを明確にしてから、その効果を得られるような研修を選ぶようにしましょう。
現状の課題についても振り返る必要があります。

研修によって得られた効果も記録できるようにすると、「研修を受けて終わり」にならずに済むはずです。

具体的なコーチングスキル

コーチングの心構えや基礎について理解を深めたら、具体的なコーチングスキルも学びます。
コーチングする際、特に重要になる3点が、「傾聴」「質問」「認知」です。

話を聞き出す傾聴力、さらに深堀りする質問スキル、そして相手を知り認めること。これらはコーチングの際に、非常に重要な要素になります。
それぞれの具体的な方法について、研修で詳しく学びます。

コーチングスキルを高めるためのポイント

伝えたいことを正しく「言語化」できるようにする

コーチングは、相手の能力やモチベーションを上げることを目標に行います。その効果を最大限に発揮するためには、自分の頭の中をしっかり言語化し、アウトプットすることが求められます。

例えば、部下が常に「指示待ち」の状態にあり、上司としてはもっと主体的に行動してほしいと思っているとしましょう。
ここも、思っているだけでは部下は求められていることが分からないので、しっかり言葉にして伝える必要がありますね。そして、コーチングしていくことになります。
部下がどうして指示待ちになってしまっているのか。その部下の頭の中を「言葉」として引き出すために、自分が聞きたいことも正しく言語化する必要があります。

ここで言語化すると言っても、「もっと自分で考えて動いて!」などと言ってしまったら、部下の考えていることを引き出すことができません。上司の立場であればそう思ってしまうことも仕方がないですが、これでは正しい言語化とは言えません。
傾聴スキルと質問スキルに磨きをかけて、自分の聞きたいことを正しく言葉にして部下と向き合えれば、「本当にやりたい仕事は別にある」「一度叱られてからやり方が分からない」など、モチベーションが上がらない理由を引き出すことができるはずです。
理由が分かれば、それに合った対策をうつことができますね。研修で学習したコーチング方法も活かせるようになります。

研修で学んだことを最大限活かすためには、誤解のないように自分の伝えたいことを言葉にするスキルも向上させる必要があります。

まとめ

管理職向けのコーチング研修は、組織全体の活性化に役立ちます。
学んだことを実際の現場でコーチングに活かすには、伝えたいことを言語化することが非常に重要です。研修内容をアウトプットするために、言語化スキルも磨いていきましょう。

この記事を書いた人

木暮太一 写真

木暮太一

(一社)教育コミュニケーション協会 代表理事・言語化コンサルタント・作家
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない!」状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。

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