- 「組織を成長させたい」
曖昧な目標では、真のリーダーシップは発揮できません。目標を言語化し具体的な行動に落とし込むことが、影響力のあるリーダーへの近道です。
目標を言語化できれば、リーダーが思い描くビジョンが明確になり、チームメンバーが目標達成のために無駄なく動き出せます。曖昧な目標では誰の心も動かせません。目標を言語化すれば、曖昧な目標が行動できる目標に変わり、チームがうまく回り出します。
行動できる目標設定のためのSMARTの法則
曖昧な目標を行動できる目標に変える際に役立つのが、SMARTの法則です。以下の5つの要素を満たすことで、チームを導くための明確な指針が生まれます。
- Specific(具体的)
- Measurable(測定可能)
- Achievable(達成可能)
- Relevant(関連性がある)
- Time-bound(期限がある)
「社員の能力を向上させる」という曖昧な目標を、SMARTの法則に基づいて言語化すると「6ヶ月以内に、全社員が1人あたり月間売上を20%増加させる」となります。測定可能かつチャレンジングながら達成可能。会社の成長に直結し期限も明確です。
目標を言語化するための3つのステップ
目標を言語化するためのステップは以下のとおりです。
- 組織の目的と個人の目標を明確に区別する
- 目標を具体的な行動に落とし込む
- 言語化の4法則を活用する
組織の目的と個人の目標を明確に区別する
行動できる目標を達成するためには、組織の目的と個人の目標を明確に区別することが重要になります。両者は密接に関連していますが、それぞれの特性を理解し適切に設定することで、より効果的な目標達成が可能になります。
組織の目的は「顧客満足度No.1の企業になる」という大きな方向性を示すものです。組織の目的に対して個人の目標は、「四半期ごとに顧客満足度調査スコアを5%ずつ向上させる」と分けて設定してください。
組織の目的と個人の目標を明確に分けることにより、目標がより具体的で測定可能なものになります。
目標を具体的な行動に落とし込む
目標はチームメンバーが実行可能な行動に落とし込む必要があります。具体的な行動に落とし込んだ目標例は以下のとおりです。
- 毎週月曜日にチーム会議で顧客フィードバックを共有する
- 月に1回、顧客との直接対話の機会を設ける
- 四半期ごとに顧客満足度向上のための社内研修を実施する
言語化の4法則を活用する
言語化の4法則を使うと、より明確な目標設定ができます。組織変革の目標を言語化した例は以下のとおりです。
- 目的:急速に変化する市場に柔軟に対応できる組織になる
- 項目:意思決定の迅速化、部門間連携の強化、イノベーション促進を進める
- 定義:新規プロジェクトの立ち上げから実行までの時間を半減させる
- 当てはめる:6ヶ月以内にプロジェクトチームを5つ立ち上げ、各チームが1つ以上の新規プロジェクトを成功させる
上記の例から分かるように、「目的」で掲げた抽象的な目標が「当てはめる」の段階で具体的な行動目標に変換されています。言語化の4法則を用いることで、目標の具体性と実行可能性が大幅に向上します。
言語化能力を高めるためのポイント
言語化能力を高めることは、行動できる目標設定のために必要です。言語化能力を磨くには、最初に客観力を養うことが必要です。自社の状況を業界全体の中で客観的に分析する習慣をつけます。次にビジネス用語や最新のトレンドを学び、語彙力を増やすことも大切です。
要約力を磨くことで、曖昧な目標を明確に言語化できます。複雑な事業計画を3分以内でプレゼンできるよう練習することで、核心を捉える力を習得可能です。
次に他社の成功事例や失敗例などの情報をインプットし、自社の戦略立案に活かせるようにします。最後に、定期的な社内外での講演やブログ執筆などで、自分の考えをアウトプットする機会を作ってください。
言語化された目標の活用方法
目標を言語化したら、定期的に全体会議で共有し進捗を確認する必要があります。市場環境の変化に応じて目標を柔軟に修正することも重要です。360度フィードバックを活用し、常にリーダーシップの質を向上させていくことで、より効果的に組織目標の達成に近づけます。
まとめ:言語化でチームを目標達成に導くリーダーになれる
目標の言語化は、曖昧な目標を具体的な行動に変換する強力なツールです。目標達成を目指すために、SMARTの法則や言語化の4法則を活用し、組織の目的と個人の目標を明確に区別します。言語化された目標でチームの方向性が定まり、効果的な行動が可能です。
言語化能力を高め定期的に目標を見直すことで、リーダーシップの質が向上し、組織全体の成果が上がります。目標の言語化は、単なるスキルではありません。組織の成功とリーダーシップの進化を導く重要な要素です。
リーダーとして、あなたの行動がチーム全体を成功へと導く力を持っています。今すぐ行動を起こし、言語化の力で組織を変革しましょう!
この記事を書いた人
木暮太一
慶應義塾大学 経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。
1万部売れればヒットといわれる業界で、平均7万部(直近2年)の実績を誇る「連続ベストセラー作家」。
出版社を10年経営しながら得た出版ノウハウは「業界No1」と圧倒的な評価を得ており、プロデュースした著者の書籍は2000冊を超えている。
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