属人化のデメリットと解決方法を解説|自分と組織の成長を止めないための「言語化」方法

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自分にしかできない仕事を抱え込んでいませんか? 「この仕事は私がやらなければ」「人に任せても結局自分でやり直すことになる」。そう思い込んでいる人は意外と多いものです。しかし、この考えの裏には「仕事が言語化できていない」という本質的な問題が隠れています。

なぜ「自分にしかできない」と思い込むのか

営業部門のあるマネージャーはこう語ります。「クライアントとの関係は20年以上築いてきました。相手の性格も、好みも、話し方も全部把握している。これは私にしかできない仕事です」

一見、正論のように聞こえます。確かに長年の経験から得た勘やノウハウは貴重です。しかし、この発言の裏には「自分の仕事を言語化できていない」という問題があります。

言語化できていない3つのポイント

1. 判断基準が言語化されていない

「この案件はうまくいきそう」「あの提案は通らないかもしれない」。ベテラン社員はこういった判断を瞬時に行います。しかし、なぜそう判断したのかを説明できないケースが多いのです。

「私は長年の経験から、お客様の表情を見ただけで興味があるかどうかわかります」という営業マンがいます。しかし、これでは後輩は何を見て判断すればいいのかわかりません。

2. プロセスが言語化されていない

「まずこれをして、次にあれをする」。仕事の手順は頭の中では明確なのに、それを言葉にできないことがあります。

ある経理部門のベテランは、月次決算の際に必ず確認する項目があります。しかし、それは明文化されておらず、「私の中でのチェックポイント」として処理されていました。その方が退職した後、後任者が重要な項目を見落とすトラブルが発生しました。

3. 価値が言語化されていない

自分の仕事の価値を相手に伝えられないことも多いです。「私がいないと回らない」と思っていても、それが組織にとってどんな価値があるのかを説明できなければ、その仕事の重要性は伝わりません。

言語化できないことで起こる弊害

仕事を抱え込んでしまう

自分の仕事を言語化できないと、必然的に人に任せることができなくなります。その結果、以下のような悪循環に陥ります。

  1. 仕事を抱え込む
  2. 忙しくて教える時間がない
  3. ますます自分しかできない状態になる
  4. さらに仕事を抱え込む

組織の成長が止まる

「私がいなければ」と思い込んでいる人がいる組織は、決して成長できません。なぜなら:

  • 知識やノウハウが個人に集中する
  • 新しい視点や改善案が入ってこない
  • リスクが分散されない

自分自身が成長できない

意外かもしれませんが、「自分にしかできない」仕事を持っている人は、自身の成長も止まってしまいます。

  • 新しいことに挑戦する時間がない
  • 自分の仕事を客観視できない
  • フィードバックを得られない

解決のためのステップ

Step1:自分の仕事を書き出す

まずは、自分が日々行っている仕事を具体的に書き出します。

  • いつ、何をしているか
  • なぜその順番で行うのか
  • どういう判断基準で決めているのか

Step2:他者の視点で確認する

書き出した内容を、経験の浅い人に見てもらいます。

  • 説明が足りない部分はどこか
  • 当たり前すぎて書いていない部分はないか
  • 具体的にイメージできない表現はないか

Step3:マニュアル化する

確認した内容をもとに、誰でも実行できるマニュアルを作ります。

  • 具体的な数値や基準を入れる
  • 写真や図を活用する
  • チェックリストを作成する

言語化することで得られるメリット

自分の時間を取り戻せる

仕事を適切に分担することで:

  • 新しい提案に時間を使える
  • 自己啓発の時間が作れる
  • ワークライフバランスが改善する

チームの成長につながる

  • メンバーのスキルが向上する
  • 多様な視点が入ってくる
  • 組織としての強みが増える

自分自身も成長できる

  • 自分の仕事を客観視できる
  • 改善点が見えてくる
  • 新しい挑戦ができる

言語化は簡単ではありません。しかし、この作業を避けていては、いつまでも「自分にしかできない」という状態から抜け出せません。まずは小さな部分から、自分の仕事を言葉にしていきましょう。それは、あなた自身と組織の成長につながる重要な一歩となるはずです。

この記事を書いた人

木暮太一 写真

木暮太一

(一社)教育コミュニケーション協会 代表理事・言語化コンサルタント・作家
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない!」状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。

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