言語化研修の事例4選|伝え方や説明力、人材育成など研修で得られる効果とは

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頭の中の思考を整理し、明確な言葉に落とし込む「言語化」は、意思決定やコミュニケーションの質を大きく左右します。
本記事では、企業研修として注目される「言語化研修」とは何か、どのような効果があるのかを解説するとともに、実際に導入いただいた企業様の声をご紹介します。

言語化研修とは?

「言語化」とは、一言で言えば、頭の中にある思考や現状、ゴール、そして取るべきアクションを“明確化する”プロセスのことです。

ビジネスでは「なんとなくこうしたい」といった曖昧な感覚のまま、言葉も曖昧な状態で相手に伝えても、成果には結びつきません。
言語化研修では、自らの考えを整理して明確な言葉に落とし込むことで、意思決定の精度を上げる・部下への指示を的確にして生産性を高められるなどの効果が期待できます。

また、ハーバード大学の研究によると、人は自分の頭の中の情報をたった5%しか認識していないと言われています。
つまり、私たちの認知・理解は95%が曖昧な状態に留まっており、それを他人に言葉で伝えるのはさらに困難です。そこで、言語化研修によって「感じているけれど言語化できていない」という感覚を、明確に表現できるスキルへと変えていきます。

研修で身につくこと

言語化研修を通じて、以下のような能力が身につきます。

効果・スキル内容
頭の中を整理するスキル思考・課題・目標・行動を明確にし、自ら理解できるようになる
伝える力(明確な言葉で伝える力)自分の意図や考えを相手に“伝わる”ように言葉で表現できる
ビジネス課題への具体的なアプローチ漠然としたアイデアが具体化され、会議・提案・指示などで活用できる

本協会の言語化研修と他のプログラムとの違い

本協会の研修は、決まったプログラムを順番にこなすような内容ではありません。
企業様が抱える悩みや問題に寄り添って、その原因を探り、解決に導くような内容をカスタマイズして行います。

他のプログラムとの違いとして、多くの研修が「どうすればいいか(HOW)」という手段検討に偏りがちであるのに対し、本協会では、そもそも「何をすればいいのか(WHAT)」が明確になっていないという課題に焦点を当てています。

プレゼントは「どう渡すか」より、「何を渡すか」が大事です。コミュニケーションも同じで、「どう伝えるか」より「何を伝えるか」が大事のはずです。
スキルを身につけても「WHAT」が明確でなければ意味がないのです。

研修は、主に経営者(ビジョンの言語化)・リーダー(アクションの言語化)・メンバー(日々のコミュニケーションの言語化)を対象としています。

言語化研修で得られる効果の一例

言語化のスキルは、単なる「話し方」や「表現力」の強化にとどまりません。組織運営や人材育成など、ビジネスの現場で直面する具体的な課題を解決する大きな武器となります。実際に、言語化研修を導入することで次のような効果が期待できます。

  • 1on1や面談の成果向上
  • 組織の心理的安全性の向上
  • 早期離職の防止
  • 自走型社員育成の仕組み化
  • プレゼンや営業スキルのアップ
  • 報連相や課題整理の明確化
  • 非効率な会議や無駄な資料作りの削減

■1on1や面談の成果向上
部下が考えを言葉にしやすくなることで、本音や課題が引き出しやすくなります。結果として、1on1の場が「形だけ」ではなく、実質的な成長支援の場になります。

■組織の心理的安全性の向上
思っていることを安心して言葉にできる環境が整うことで、意見交換が活発になり、組織全体の心理的安全性が高まります。

■早期離職の防止
上司・同僚とコミュニケーションが取りやすくなることで、社員の孤立感や不満を早期に解消でき、離職率の低下につながります。

■自走型社員育成の仕組み化
言語化スキルを持った社員は、自分で課題を整理し解決策を導けるため、上司に依存せず主体的に動けるようになります。

■プレゼンや営業スキルのアップ
顧客の課題を正しく理解し、端的かつ納得感のある言葉で提案できるようになり、営業活動や社内プレゼンの成功率が高まります。

■報連相や課題整理の明確化
「何を・どのように伝えるべきか」を言語化できるため、報告・連絡・相談が簡潔で的確になり、認識のズレを防ぎます。

非効率な会議や無駄な資料作りの削減
言語化力が高まることで、会議中に議論が噛み合いやすくなり、結論までのスピードが向上します。また、資料も「必要な言葉だけで十分伝わる」形に整理でき、作業時間の削減につながります。

言語化研修の導入事例を4社ご紹介

ではここから、実際に本協会の言語化研修を受けた会社様の導入事例を4つご紹介します。

 【導入事例①】株式会社エナリス 経営管理本部 人事部 副部長 兼 組織・人材開発課 課長 大友美佳さま

■導入の背景

株式会社エナリスは、事業上、専門用語を交えた説明や提案が多く、社員一人ひとりに高い説明力が求められていました。
しかし会議やプレゼンで「伝えたつもりでも相手に理解されていない」といった課題があり、特に社内の中堅層に「わかりやすく伝える力」を強化する必要を感じていました。

■本セミナー導入の経緯

人事部が複数の研修会社を調査する中で、「わかりやすい説明力向上研修」を発見。
決め手は理論中心ではなく、「すぐに実践できるシンプルなフレームワーク」 が提示されていたことだそうです。「まずは型から学ぶ」という分かりやすいアプローチにより、説明が苦手な社員でも安心して取り組めるのではと本プログラムが評価され、導入に至りました。

■研修の実施内容

研修では「最初にテーマを提示する」「結論を先に述べる」など、明確で再現性の高い型を学習。「テンプレップの法則」を用いた説明トレーニングも導入しました。

■導入後の効果
  • 受講者アンケートでは、理解度100%と高い満足度を獲得されたそうです。
  • 「上司に説明するときにすぐ使いたい」「顧客との会話で活用できる」といった前向きな感想が多数寄せられたとのことでした。また、社員から「プライベートでも使いたい」との声もあり、伝える力の本質を実感できる機会になったとのお声をいただきました。

【導入事例②】ダイヤモンド社 書籍編集局 第1編集部 吉田瑞希さま

■導入の背景

ダイヤモンド社で数々のヒット作を手がける編集者・吉田瑞希様は、企画会議や依頼時に「かっこいいデザインでお願いします」のような漠然とした言葉を使い、望んだ成果が得られないこともしばしばだったそうです。
こうした言語化の不足が業務効率やコミュニケーションに影響しているという認識が背景にありました。

■導入の経緯

今回は研修ではなく書籍編集という形でのアプローチでした。
僕が出した言語化をテーマにした本(『すごい言語化』『リーダーの言語化』)の編集担当として関わっていただく中で、「言語化とは、頭の中のあいまいな思考を明確化することだ」と気づいたとのことです。

■内容

書籍制作では、“どう伝えるか”ではなく、“何を伝えるべきか”にフォーカスする構成となっています。
パズルのように章が組み立てられ、冒頭で何を学ぶか提示したうえで徐々に理解が組み上がるような構成としています。また、イラストや視覚的な工夫によって読者が短時間で読み進められるよう仕上げました。

■効果
  • 『リーダーの言語化』は発売直後に重版が決まり、多くの読者から「1日で読めた」「さらっと読める」といった声が寄せられました。
  • 「言語化とは何か」を理解することで、部下・顧客への説明、会議の目的設定、資料の構成などにおいて明確さが増し、無駄な業務や認識齟齬を減らせる効果が期待されます。

【導入事例③】日興システムソリューションズ株式会社 人事部採用・育成課 長 丈博様明石真由子様

■導入の背景

“部下からの報告が理解できない”というリーダー層の悩みがありました。
システム開発現場ではレビューや進捗報告などの説明が頻繁ですが、報告内容が曖昧だと判断が遅れ、業務停滞やリスクにつながるケースが多く、コミュニケーションの質向上が急務とされていました。

■本セミナー導入の経緯

従来はクリティカルシンキング系の研修を実施していたとのことですが、内容が難解で業務への適用が難しいとの声がああったそうです。
そこで、「即実践できるシンプルなフレーム」が提供される「わかりやすい説明力向上研修」に切り替える決断をされました。

■研修の実施内容

研修では「伝えたい内容を先に提示する」といった、要点を端的に伝えるフレームを学習。
複雑さを排し、繰り返し実践しやすい構造で、若手社員向けの反復研修にも適するような内容を進めていきました。

■導入後の効果
  • アンケートでは「簡単でこれはできそう」「文章にも使える」といった前向きな反応多数。実践例として、「3つ聞きたいんですけど…」と自信を持って報告する姿が見られ、リーダー層へ報告内容が明確になったことで、報告に関する相談が激減したとのことです。
  • 「発信者責任」という考え方が浸透し、聞き手任せだったコミュニケーションから、自ら言葉に責任を持つ姿勢への変化が生まれました。

【導入事例④】自治労北海道本部様

■導入の背景

自治労北海道本部様は、職場の業務が多様化・複雑化し、多忙な環境から中途退職やメンタル不調による休職が増えるなど、人員不足の課題を抱えていました。
また、組合活動に割ける時間が減り、帰属意識や求心力が低下していたことから、「言わなくてもわかる」という暗黙の了解が広がり、目的や目標が形式的になっているという状況でした。

■本セミナー導入の経緯

こうした課題に対して、当協会に「言語化の講演」をご依頼いただきました。
目的は、「誰が何をできる状態を目指すのか」を明確に言語化し、組織としての方向性を一致させること。そのために、講演形式で言語化の意義や実践的な手法をお伝えすることになりました。

■研修の実施内容

講演では、言語化の重要性とともに、目的や目標の明文化をどのように進めるかという手法について伝えられました。
参加者には「〜のために」といった構文を活用して目指す状態を具体的に言葉にする方法や、傾聴の本質、発言しづらい相手への接し方など、実務や組合活動にそのまま活かせるコミュニケーション技法などを実施しました。

■導入後の効果
  • 参加者からは「言語化をここまで詳しく学ぶのは初めてだった」「目的を改善する行動や考え方を楽しく学べた」「話が具体的で傾聴の本質や非発言者への対応についてヒントが得られた」といった前向きな感想が多数寄せられました。

言語化研修のプログラム内容と流れ

前述した通り、本協会の研修は決まったプログラムがあるわけではありません。企業が抱える課題をヒアリングし、悩みに寄り添った内容でプログラムを組みます。
ここでは、例えばどんな内容の研修を提供できるかの一例と、導入を検討している企業向けに導入までの流れをご案内します。

例①言語化で1on1を「成果に直結する時間」に変える研修

1on1が雑談や詰問で終わってしまい、なかなか成果に繋がらない――例えば、そんな課題に対応する研修が可能です。

組織の経営ゴールを「顧客に提供すべき価値」に言語化し、その価値を実現するための具体的なアクションプランを上司と部下で一緒に考えられるよう、明確化する方法などを学べます。
単なるメンタルケアではなく、「次に何をするか」を明確にすることで、行動を修正して成果に直結する1on1を実現します。

例②言語化で心理的安全性を高め、建設的な対話を生み出す研修

「言いたいことが言えない」「依頼ができない」といった職場の不安や遠慮を、言語化を通じて解消する研修です。

仕事の目的や業務の完成イメージを明確に言葉にし、依頼やフィードバックを個人批判ではなく“仕事の目的”に基づいた対話へと変えていきます。これにより、責任範囲やアクションがクリアになり、安心して意見交換や依頼ができる環境をつくります。

導入までの流れ

1.研修相談

研修導入を検討している企業様に向けて、課題をヒアリングし、適切な研修プランをご提案します。
抱える課題に合わせた研修の事例もご紹介いたします。
※研修のお申込みを前提とした法人様限定の窓口です。無料のコンサルティングではございません。

2.お申込み・契約

ご提案した研修プランの導入が決まりましたら、研修のお申込みをいただきます。

3.研修実施(数時間~数日)

言語化研修を実施します。
抱えている課題や目指すゴールによって、研修の内容や期間は異なります。

まとめ

「思っていることをうまく言葉にできない」「社内のコミュニケーションをもっと円滑にしたい」と感じている企業様にとって、言語化研修は大きな武器となります。
貴社の課題に合わせたカスタマイズプログラムで、ぜひ組織を一歩前進させてみませんか。

当協会で実施している「言語化プログラム」にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひ以下の資料をご覧ください。 貴社の課題に合わせた研修のご相談も承っております。

研修相談の申込みは、こちらからどうぞ。

この記事を書いた人

木暮太一 写真

木暮太一

(一社)教育コミュニケーション協会 代表理事・言語化コンサルタント・作家
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に変換することに異常な執着を持つ。学生時代には『資本論』を「言語化」し、解説書を作成。学内で爆発的なヒットを記録した。ビジネスでも「本人は伝えているつもりでも、何も伝わっていない!」状況」を多数目撃し、伝わらない言葉になってしまう真因と、どうすれば相手に伝わる言葉になるのかを研究し続けている。企業のリーダーに向けた言語化プログラム研修、経営者向けのビジネス言語化コンサルティング実績は、年間200件以上、累計3000件を超える。

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